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遊心だより

天空ハウスの進捗状況です。まずはベランダから作る作業だそうです。本当に宙に浮いているようでしょう。母屋の下から外に向けて大きな木材で支えるそうです。

今日は、その大木の上に材木が乗っていました。その上に鉄板を載せてタイルを敷くそうです。管理されている K さんが「ベランダに載ってみた?」と聞いてきましたが、まだ怖くてそこまですることは出来ません。手すりが出来たら乗ることにします。

来週6月1日に棟上げです。斜面なのでさすがに餅投げは無理ですね。梅雨に向けて棟梁たちが頑張ってくれています。

 

なかなか余震が終わりません。前震からもう1か月になります。震度1以上が1400回以上になるそうです。昨日は、普賢岳がきれいに見えました。友人が来てこの景色を見ると癒されるねえと言ってくれます。あんな震災があったのに遊心からみる風景はいつもと変わりません。震災に遭われた方が通常の生活に早く戻れるようにとこの景色を見ながら祈りました。

遊心も6月よりお泊りが出来ます。2棟とも安全を確認しました。道路も補修が終わり安心してお出でいただけます。

子ヤギもずいぶん大きくなりました。でも人参はまだ上手に食べることが出来ませんが・・・

今日は、3月にお泊りされた方が食器を沢山持って来てくれました。囲炉裏ハウスの食器が全部割れてしまったことが『遊心だより』に書いてあったからだそうです。本当に沢山なので、次に建てる「天空ハウス」にも利用させてもらうことにします。ありがとうございます。

 

今回の地震で、貸別荘は閉館していましたが東京からボランティアで来られた方には利用してもらいました。約1週間いらっしゃって南阿蘇方面へお手伝いに行かれてました。木材などを積んで朝から夕方まで頑張っていらしたようです。本当に頭が下がります。

今度は、遊びで伺いますと言っていただきました。

主人が元気になるようにとこいのぼりを揚げました。昨年と同じように元気に泳いでいる姿を見ると震災の疲れが取れるような気がします。

また今日は、嘉島の家(息子たちが住んでいた家)にブルーシートをかけてもらいました。息子のロッククライミングの仲間たちです。瓦屋さんに頼んでいたのですが、依頼が多くてなかなか順番が回ってこないので仲間が手伝ってくれました。震源地に近くて、瓦やガラスが割れて悲惨な状況です。

平気で立っているように見えますが、素人だと絶対登れない急な屋根です。

みごと、きれいに覆うことが出来ました。

前回載せた写真は南阿蘇方面でした。下の写真は阿蘇大橋が崩落した立野方面です。

次は、一番被害が大きかった益城町です。

本業(地質調査及び建設コンサルタント業)は、地盤調査や対策の設計をする会社です。社員たちは地震発生以来国道や県道の早期開通、被災した公共施設等の復旧に向けて、休日返上で奮闘しています。現場から帰ってきては、被災状況を教えてくれますが、南阿蘇周辺の写真を見ると今回の地震の恐ろしさが伝わってきます。

特に一枚目の写真に載っている車は、駐車場に置いていたのにひっくり返ったそうです。最初の突き上げの地震の時に動いたということなので、どんな衝撃だったか想像できません。

二度の大きな地震の後は、朝食も外で食べていました。家の中だとこわごわでしたので・・・・

特に被害が大きかったのは、囲炉裏ハウスでした。ベランダが傾いて、建物が4~5cm程南側に動いていました。もちろん室内は食器棚が倒れたり、200kgはある薪ストーブが動いたりもしていました。

余震が続くので建物を棟梁たちがささえ棒を作ってくれました。

玄関右側の柱です。かろうじて基礎石に乗っています。

吉無田の仲間が、傾いた建物をジャッキアップして元の位置に戻すことが出来ました。

修復後の柱です。みごと元通りになりました。

無事修復が終わり、お泊りできる体制ができました。

主人が作っていた石垣も数か所崩壊しています。「熊本城の石垣も壊れるくらいの地震だから、自分が作ったものが壊れるのは当たり前だよなあ」とつぶやいていました。