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遊心だより

春の小旅行②20210405

昨夜は、カニやエビの御馳走で大満足の私たちでした。いいお天気になったので、龍ヶ岳まで登ることにしました。道中には自然に咲いているつつじに感激して、山頂を目指しました。

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山頂からは有名な猿岩が望めます。以下は、主人の説明です。「山頂を北東-南西方向に延びる向斜軸が通っていて山頂付近を構成する白岳砂岩層(ここでは礫質砂岩)は受け盤構造となっており、斜面に凸出した岩盤は礫質砂岩の割れ目に沿って風化(玉ねぎ状風化)が進み「猿の顔」のようにみえておもしろいですよ。」相変わらず専門的な解説ですね。

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次に向かったのは、主人が見せたかった倉岳の石造りの塀です。倉岳町の棚底地区に見られる石垣群は、冬場の強烈な北風(倉岳おろし)の防風として築かれたもの。日本でも珍しい風景で独特の雰囲気を醸し出しています。以下は、またまた主人の解説です。

「家屋を囲んだ石垣群は、独特の集落風景を造っている。冬場に倉岳(標高682m)から吹き下ろす強烈な北風(倉岳おろし)に対する防風垣として築かれた。積石は、倉岳一帯を構成する古第三紀の教良木層(頁岩・砂岩)に貫入した安山岩(ひん岩)である。集落は倉岳山と矢筈嶽の間の渓流で幾度も発生した土石流によって形成された扇状地の上に位置するが、山の斜面に分布していた貫入岩(ひん岩)が節理に沿って直方体に割れ、その岩塊が土石流により扇状地まで大量に運ばれてきていたために利用されたと思われる。」

勉強会みたいになりました。

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近くに日本で3か所しか見られない「アイラトビラズラ」を見てきました。

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常緑のマメ科植物で、暗い紅紫色の花がブドウの房のように垂れ下がって咲きます。国内の自生地は山鹿市菊鹿町に自生する国の特別天然記念物の「相良のアイラトビカズラ」は、見に行ったことがありますが、他には長崎県佐世保市の九十九島にあるそうです。この倉岳町は3例目です。ちょうど見ごろに出会えてよかったです。5月中旬まで咲いています。

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次に本渡の宮地岳にある案山子村に行きました。毎年お祭りをやっていますが、今年からは常設の展示場ができました。廃校になった宮地岳小学校を道の駅にしてその2階に飾ってあります。手前500mにもたくさんの案山子がいました。

この続きは次回に・・・・